B1リーグに所属する島根スサノオマジックの選手たちが、「リーダーの秘訣って何?」「島根の魅力は?」などなど、ファンから寄せられたさまざまな質問に答えます! 前編となる今回は、山下泰弘キャプテンを筆頭に、6人の選手が登場してくれました。
2016年に開幕し、一躍人気スポーツリーグとなったプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」。バンダイナムコエンターテインメントは2019年夏に、B1リーグに所属する「島根スサノオマジック」の経営に参画し、バスケットボール界に新しい「アソビ」を提供しています。
今回は、2020年1月31日~2月1日のホームゲームでのバンダイナムコエンターテインメントブースにて、ファンのみなさんから募集した質問に、島根スサノオマジックの全選手が回答するQ&A大会を実施!
Bリーグはあいにく今後予定していた試合日程が中止となってしまいましたが、本記事をきっかけに、より選手のことを知ってくださいね。
(※回答は選手取材を行った2020年2月時点のものです)
佐藤選手×山下選手の一問一答
まず登場してくれたのは、佐藤公威選手と山下泰弘選手です。
昨季までキャプテンを務めた佐藤選手と、今季2019-20シーズンからキャプテンを務める山下選手のベテランコンビが、ファンからの質問に答えます!
#0 佐藤公威(さとう・きみたけ)選手
#5 山下泰弘(やました・やすひろ)選手
1986年生まれ、福岡県出身。ミニバス時代から全国区で活躍を続けてきたエリート選手。今季ライジングゼファー福岡より移籍し、キャプテンに就任した。ポイントガードとしては大柄な187センチの身長を生かしながら、オフェンスを作り上げる司令塔。
Q.バスケットを始めたきっかけはなんですか?
佐藤:小学校5年生の時にマイケル・ジョーダン(NBAのスーパースター)を見て、自分もああなりたいと思って始めました。
山下:僕は小学校2年生の時に、「スラムダンク」の影響で始めました。
Q.オフの時は何をしていますか?
佐藤:温泉に行ったり、サウナに行ったりしています。
山下:オフが連日の時は、玉造温泉などの旅館に泊まってゆっくりしますね。オフが1日の時は、娘と遊んだり犬の世話をしたりしています。
Q.長い期間オフがあったらどう過ごしますか?
佐藤:実家のある新潟に帰省をして、家族と過ごすと思います。
山下:長女が小学生になったので、長期の旅行はなかなか難しいですね。結局、次女の幼稚園の送り迎えで終わるような気がします。
Q.僕は試合の日にドキドキして気持ち悪くなります。みなさんはどうですか?
佐藤:いい緊張はもちろんありますが、悪い緊張はないですね。普段からしっかり練習をして自信を持っているので、悪い緊張がないんだと思います。しっかり練習することが大事です。
山下:昔はよく緊張していたんですけど、試合を重ねるごとにだんだん慣れてきました。自信が付くことによって緊張はなくなってくると思います。
Q.キャプテンは楽しいですか? キャプテンとしてリーダーをつとめるための秘訣は?
山下:キャプテンは楽しくありません!(笑)。基本的に団体スポーツはチーム内に何かしらの問題が出てくるので、それをまとめないといけないですし、責任もキャプテンに乗っかってくるので、楽しさという意味では難しいところではあります。ただ、チームをまとめきれた時には充実感もありますし、チームがひとつになってきた時には純粋に「すごいな」と思いますね。
佐藤:今まで何度かほかのチームでもキャプテンを務めさせていただいたんですけど、山下選手が言ったとおり、難しいシチュエーションだったり、自分がどうしないといけないかを人一倍考えたりする時間があります。そういった意味では楽しさはないんですけど、何かを成し遂げた時の充実感はありますし、やっていて良かったと思える仕事なので、チャンスがあればみなさんも経験してほしいなと思います。
Q.人をまとめる力は、どうすれば身につきますか?
山下:僕自身まだまだ足りないところがありますが、やはり信頼関係が一番大事だと思います。ほかのメンバーとコミュニケーションを取って、お互いの気持ちを知ることが大事。一番ダメなのは、一方通行になってしまうことなので、年齢関係なくいろいろな人とコミュニケーションをとっていくことが大切だと思います。
佐藤:僕にとっての永遠の課題ですね。厳しいことであっても、伝えるべき時はしっかり意見を伝えることでしょうか。優しさも大事ですが、「優しいだけ」というリーダーは、あとに続く人間を育てられないと思います。優しさと厳しさのバランスについては、以前すごく悩んだ時期がありましたし、これから生きていく上でもずっと課題になっていくと思います。
――昨季までキャプテンをつとめた佐藤選手から見て、山下選手のキャプテンとしての振る舞いはどう映っていますか?
佐藤:完璧だと思います!
山下:まだまだですよ(笑)。佐藤選手の足元にもおよばないです。
佐藤:いやいや、僕なんて(笑)。山下選手はすごいですよ。尊敬するところはたくさんあります。コートに立ったら、キャプテンを中心に年上・年下関係なくみんな一緒にプレーするんですが、その中で山下選手はしっかり言うべきことは言うし、自分を表現することもできます。中途半端なことを言うキャプテンだったら誰もついていかないと思うんですけど、全員が山下選手の真摯な姿勢を見ているから、みんなしっかりついていくんですよ。自分と違う武器をたくさん持っていて、すごく勉強になります。
山下:ありがとうございます(笑)。
佐藤:どういたしまして(笑)。
Q.(山下選手への質問)先日、Instagramで中継した紅白戦が終わった後に、山下選手がルーキーの納見悠仁選手にずっとアドバイスをしていた姿が印象的でした。どういったことをアドバイスしましたか?
山下:彼は司令塔である「ポイントガード」のポジションを希望してこのチームに入ったのですが、合流後は別のポジションでプレーしています。今回の紅白戦はメンバーが少なかったこともあり、彼にとっていいチャンスだと思ったので、40分間ポイントガードを託して、ゲーム感やゲームコントロールを勉強してほしいなと思っていました。その中で、ポイントガードの先輩として僕なりに気がついた事をアドバイスしました。僕もこの世界に入ってきた時はポイントガードとして非常につまづいたところがあったので、その経験を話したりもしましたね。
Q.外国籍選手とのコミュニケーションは日本語ですか? 通訳がいないコート上のコミュニケーションで工夫していることはなんですか?
山下:僕は基本的に日本語です。英語はあまり得意ではないので、逆に日本語を外国籍選手に教えています。佐藤選手は英語がばっちりなので任せています。
佐藤:僕は幸せなことに長く選手をやれているので、その間に外国籍選手から英語を教えてもらってきたんですよ。自分が伝えたいことを練習の前に調べて、練習で勇気を出してしゃべってみるっていうのを繰り返してきた結果、コミュニケーションが取れるようになってきました。今では、試合中のバスケの話は問題なく会話できています。
――ちなみに、外国籍選手とはどんな話をするんですか?
山下:バスケットの試合中だと、「次のプレーはこうしよう」というように、戦術面の話をしています。
――コート外では?
山下:コート外では、ホントに何気ない会話をしてますね。そして困った時の僕の必殺技は、笑ってごまかす。これにつきます(笑)。
佐藤:ホントに笑顔は世界を救いますよね。どんな状況でも救ってくれるので、困ったら笑顔。そうしたら向こうも笑顔で返してくれます。
Q.ファンにメッセージをお願いします。
佐藤:さまざまな変化の中ではありますが、僕たちはしっかり練習をしています。またみなさんの前でプレーができる時に僕たちらしいプレーができるようにしっかり精進していきます。引き続き目標に向かってしっかり走っていきますので、応援よろしくお願いします。
山下:僕たちは、いつでも試合ができるように準備をしています。また、多くの皆さんに僕たちの全力プレーを見てほしいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします。頑張ります!
安部選手×頓宮選手×納見選手×大﨑選手の一問一答
続いて登場するのは、安部潤選手、頓宮裕人選手、納見悠仁選手、大﨑翔太選手。
つい先日大学を卒業したばかりの納見選手、大﨑選手には大学時代に関する質問も多数寄せられました。島根出身の安部選手、大﨑選手からの、愛する故郷への思いも必見です!
#32 安部潤(あべ・じゅん)選手
1986年生まれ、島根県松江市出身。湖東中時代には全国優勝を経験。同い年の山下泰弘選手とともに、学生バスケを沸かせたファンタジスタ。フランチャイズプレイヤーとしての活躍に期待。身長177センチ。ポジションはシューティングガード。
#45 頓宮裕人(とんぐう・ゆうと)選手
1994年生まれ、滋賀県出身。安部選手とは東海大の先輩後輩にあたる。198センチ100キロの恵まれた体格を生かし、外国籍選手とも果敢にマッチアップ。プラモデル愛好者で、作品を自身のSNSに公開している。ポジションはパワーフォワード/センター。
#21 納見悠仁(のうみ・ゆうと)選手
1998年生まれ、神奈川県出身。12月に特別指定選手として加入。高校時代には八村塁(ワシントンウィザーズ)とともに全国3連覇を達成。冷静さと強気さを兼ね備えたゲームメイクに期待がかかる。身長181センチ。ポジションはポイントガード/シューティングガード。
#22 大﨑翔太(おおさき・しょうた)選手
1998年生まれ、島根県浜田市出身。1月に特別指定選手としてチームに加入。安部選手についで2人目の島根出身プレイヤー。大型シューターとして、所属する中央大の1部昇格に貢献した。身長192センチ。ポジションはシューティングガード/スモールフォワード。
Q.バスケットを始めたきっかけはなんですか?
納見:身近な人がたくさんバスケをしていたので、それにつられて小学1年生から始めました。
大﨑:自分の父親がミニバスの監督をやっていたので、小学3年生の時に始めました。
安部:本当は野球部に入りたかったんですけど、野球部がなかったので仕方なくミニバスに入りました。
頓宮:兄のミニバスの練習を見に行っていたら「お前もやれ」と言われ、小学5年の終わりくらいに始めました。当時から身長はクラスで一番大きかったです。
Q.休日やオフは何をしていますか? リフレッシュ方法はありますか?
安部:もうすぐ1歳になる娘と遊んだり、出かけたりしています。娘と遊ぶだけで、もうリフレッシュになっていますね。
頓宮:最近はガンプラを作っていることが多いですね。リフレッシュは、朝ごはんを食べに近所にある珈琲館に行ったりすることです。
納見:家で動画配信サイトを観ながらゆっくりすることが多いですね。あと、温泉に行くのが好きなので、温泉に行ってリフレッシュしています。いい温泉をいろいろ教えていただきたいです!
大﨑:映画を観たり、温泉に行ったりですね。納見選手と一緒に海釣りをしたこともあります。小中学生のころはよくやってたんですけど、久しぶりにやってもけっこう楽しくて、リフレッシュできました。
頓宮:釣れたの?
納見:めっちゃ釣れました!
大﨑:20匹ぐらいですかね。一番大きいので25センチくらいでした。
頓宮:すごいね!
Q.(頓宮選手への質問)どこでかっこいい髪型にしていますか? ぼくも真似したいです。
頓宮:お世話になっているカットサロンでお願いしています。松江工業の近くのでっかい交差点の前にあるんですが、プラモデルがいっぱい飾ってあるので、ぜひ行ってみてください(笑)。
Q.(大﨑選手への質問)島根スサノオマジックを選んだ理由は?
大﨑:やっぱり、自分の地元っていうのが一番の理由です。小学校、中学校とバスケットをしていたところでもう一回プロとしてバスケットをさせてもらえる環境がいいなと思って、島根スサノオマジックを選びました。
Q.(納見選手への質問)大学バスケで一番記憶に残っていることは何ですか?
納見:リーグ戦の最後の試合で、ずっとベンチに入っていなかった同級生と5人で試合に出て、その同級生が最後にシュートを決めて終わったのがすごい嬉しかったです。感動しました!
Q.(頓宮選手、大﨑選手への質問)いままでにプラモデルは何個ぐらい作りましたか?
頓宮:何個ぐらいだろう…子どものころにたくさん作って、その後期間が空いて最近また作っているので、たぶん40個ぐらいだと思います。
大﨑:僕自身は覚えていないんですけど、親の話だと字が読めないころからプラモデルの設計図を見て作っていたらしいです。なので、その時からカウントすると何十個とか…頓宮選手ほど細部に凝っていないですけど、作った数だけならけっこうな数になっていると思います。
頓宮:俺も凝り始めたのは最近ですね。1個完成させるのに、長いもので1週間ぐらいかけます。ただ、完成したらSNSに報告してるんですが、最近ちょっとファンの皆さんも慣れてきてきているみたいで…(笑)。もっとすごいのを作らないと反応してもらえないと思いながら、頑張っています!
Q.(安部選手、大﨑選手への質問)島根に帰ってきて好きだなと思ったことは何ですか?
安部:自然があふれていて、すごく空気が綺麗で、非常に住みやすいところが好きですね。
大﨑:海が綺麗なところですね。泳ぐにしても、釣りをするにしても島根の海を見たら帰ってきたなと思いますね。
――海産物もおいしいですよね。
大﨑:はい、とってもおいしいです!
Q.(納見選手、大﨑選手への質問)大学のバスケとプロのバスケの違いは何ですか?
納見:外国籍選手がたくさんいることもあって、身長の高さがまず違いますね。あと、1つひとつ技術も大学に比べて高くて、戦術面も含めてクオリティーが高いなと思いました。
大﨑:納見選手とほぼ一緒なんですけど、スピード感にしても、体の当たりにしても、やっぱり学生とは全然違います。1つひとつのプレーに対して頭を使っていていることも、学生のころとだいぶ違うなと思いました。
Q.ファンに一言ずつメッセージをお願いします。
安部:これからもチーム一丸となって頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
頓宮:全力で頑張っていきます。みなさんもどうかお身体に気をつけて、お過ごしくください。
納見:どんなときも自分たちの力を全力で出して頑張りますので応援よろしくお願いします。
大﨑:ルーキーらしく1つひとつ全力で、しっかり声を出して、アグレッシブに頑張りたいと思います。
後編には、副キャプテンの相馬卓弥選手を筆頭に、9人の選手たちが登場!
■選手のことをもっと知りたいあなた!
島根スサノオマジック応援番組「Hi-Five MAGIC presented by バンダイナムコエンターテインメント」をスポーツライブストリーミングサービスDAZN(ダゾーン)、およびバンダイナムコエンターテインメント公式YouTubeチャンネル「876TV」にて、3月31日に全3エピソードを一挙配信しました!
バスケ やBリーグ、そして スサマジ の魅力をエピソード毎に発信していますので、是非ご覧ください!
・エピソード1「INTRODUCTION:バスケに魅了される者たち」
https://www.youtube.com/watch?v=MIViG6r0wx0
・エピソード2 「FUN:島根・佐藤公威ALL-STAR密着」
https://www.youtube.com/watch?v=CdJprav338Y
・エピソード3 「REAL: 改めて気づくバスケのおもしろさ」
https://www.youtube.com/watch?v=OtMgXaQpWg8
■スサノオマジックのECサイトがオープン!
スサマジのグッズが欲しい!インターネット上でも購入したい!という熱い声にお答えし、この度島根スサノオマジックのECサイトがオープンしました!
https://www.bleague-shop.jp/ss/
皆さんもぜひ、オフィシャルグッズを身に着けてスサマジを応援しましょう!
取材・文/青木美帆(あおき・みほ)
ライター・編集者。バスケットボール専門誌の編集部を経て独立。育成年代からBリーグ、代表まで、国内バスケ界隈をメインフィールドに活動中。好きなバンナムゲームは「スーパーワギャンランド」。
https://twitter.com/awokie
1984年生まれ、新潟県出身。2017年に新潟アルビレックスBBから島根スサノオマジックに加入。気迫あるプレーとベテランならではの読みを生かしてチームをけん引する闘将。身長186センチ。ポジションはシューティングガード。