幅広い世代の野球ファンから注目を集める『プロ野球 ファミスタ 2020』がついに発売! 令和初の『ファミスタ』シリーズとなる今作の魅力を、プロデューサーの森口拓真さんと大人気野球動画チャンネル「トクサンTV」のお二人にうかがいました。
各界の有名野球ファンも注目! 『プロ野球 ファミスタ 2020』がついに発売
野球ゲームの金字塔として、発売以来30年以上の歴史を刻んできた『ファミスタ』シリーズ。その最新作『プロ野球 ファミスタ 2020』が2020年9月17日に発売されました。
ファンファーレでは、2020年7月30日に行われた記者会見にも密着。
今回は『プロ野球 ファミスタ 2020』のメインプロデューサーを務める森口拓真さんと、今作にキャラクターとして参戦する草野球チームの「天晴-appare-」に所属し、YouTube「トクサンTV」で大人気の野球動画クリエイターでもあるトクサンさん、ライパチさんを招き、制作の舞台裏をうかがいました。
まずは、『プロ野球 ファミスタ 2020』がこれまでの『ファミスタ』シリーズと変わった点や踏襲した点について、森口プロデューサーにインタビューします。
「みんなでもひとりでも楽しめる」を目指した『プロ野球 ファミスタ 2020』
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アジア事業ディビジョン 第2プロダクション 森口拓真さん
――今作はシリーズ恒例の対戦モードをはじめ、シリーズ初のストーリーモードや4人で遊べるパーティモードなど、多彩なモードを盛り込んでいます。なぜこれだけ多くの要素を盛り込んでいるのでしょう?
森口:今作はシリーズの決定版としてユーザー満足度を高めたかったんです。そのため「超高品質」をテーマに、質にとことんこだわり、できるだけ要素を詰め込んでいます。
――決定版としてかなりの気合が入った1本なんですね。
森口:ビジュアルやモーションを前作から見直したのはもちろん、ボイスを随所に挿入して、動かして楽しいゲームを目指しました。豊富なモードを用意したのは、「ひとりでもみんなでも楽しんでもらえるゲーム」を目指したからです。
一方で逆に要素が増えすぎて、どれを削ろうかと苦労した面もあります。企画段階から「この要素がほしい」「あれも入れたい」と箇条書きにして、僕自身ワクワクしながら制作していましたから(笑)。

――ボリューム関連で言えば、今作ではすべてのプロ野球球団をはじめ、各地方リーグの選抜、女子プロや外国人選手OB選抜など、全23チーム1,000人以上の選手が参戦しています。これもユーザーにはうれしい要素ですね。
森口:ゲームは選択肢が多い方が楽しいじゃないですか。ほかの野球ゲームとの差別化要素として、とにかく多くのチームを入れようと。その分交渉は多くなりましたが、各球団の問い合わせフォームから連絡を取り、僕自ら直談判してきました。
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――数多くの球団のなかで「ぜひ使ってもらいたい」チームはありますか?
森口:日本プロ野球外国人OBチームは個人的にイチ押しです。クロマティをはじめ往年の名選手を全盛期のデータで収録しているので、オールドファンにも満足してもらえるチームになっていると思います。
――強いチームになりそうですね。一緒に遊ぶ人と取り合いになってしまいそうです。
森口:そこはご心配なく。どの球団でも勝てるよう、走攻守のバランスを整えています。プレイヤーの皆さんにはぜひいろいろなチームでプレイしてもらいたいですね。
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「ファミスタらしさ」とは何か? 昔ながらのシリーズファンも意識したこだわり
――『ファミスタ』は歴史の長いゲームなので、「らしさ」を求められることもあると思います。昔ながらのシリーズファンの期待に応えるため、どのようなことを心がけたのでしょうか?
森口:わかりやすいものでは、好きな球団を登録するとオープニング画面が特別仕様に変わり、ひいき球団のステータスが強化される「ひいき機能」があります。
これはスーパーファミコン時代から登場した要素ですが、今作にも引き継いでいて。プロ野球12球団限定ですが、お気に入りチームを登録するとオープニングの音楽と演出が変わります。
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――その他にこだわった要素はありますか?
森口:制作時にこだわったのは「可愛らしい選手のフォルム」や「シンプルな操作感」「コミカルなアクション」です。どれもファミスタらしさを構成するものですが、そのなかで今作はアクションにこだわりました。
例えば、三振した打者が悔しがる動きは4〜5パターンを用意しています。一方で、進化したグラフィックに合わせて、プレイ中の動きは本物の選手に近づけているんです。例を挙げると、フライをキャッチする時の首の動きがあります。 試合中、選手は常にボールを見て動きますよね。『プロ野球 ファミスタ 2020』では選手がフライをキャッチする際、体は走る方向に向けつつ、首だけボールを追うように動作を付けました。僕も昔は高校球児だったので、ついこだわりが強くなってしまって。「野手はこういう動きをしないよね」と議論を重ねて細かい仕草をつけています。きっと、野球中継を見ているような臨場感を感じてもらえるはずです。
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再現する森口プロデューサー
――そのような細かい仕草が積み重なってライブ感を生み出しているんですね!
草野球チーム「天晴-appare-」異例の参戦はなぜ起きたのか?
森口プロデューサーに制作の舞台裏を伺ったところで、次は今作に参戦する草野球チーム「天晴-appare-」のトクサンさん、ライパチさんのお二人にバトンタッチします。YouTube「トクサンTV」のチャンネル登録者は55万人を超え、野球ファンに絶大な人気を誇るお二人。どのような裏話が飛び出すのでしょうか? 森口プロデューサーも交えてお聞きしましょう。

――今回の参戦は草野球チームとしては異例の出来事だと思います。どのような経緯で参戦が決まったのでしょうか?
トクサン:最初はチームの代表を務めるアニキ(平山勝雄さん)という選手に電話がかかってきたんです。森口さんから「ご一緒できないでしょうか?」と連絡があったようで。
ライパチ:最初は耳を疑いましたよね。意味がわからなくて。
トクサン:だよね、「あの『ファミスタ』でしょ? 僕ら草野球チームだけど、なんでなんで!?」って。バンダイナムコエンターテインメントさん側でも社内稟議が通らないんじゃないかと思っていましたから(笑)。
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森口:提案の背景として、今作では新しいプレイヤー層を取り込みたかったんです。そこで、小中学生をはじめさまざまな年代のファンがついている天晴さんの力を借りたいと思いまして。
トクサン:寝耳に水でしたけど、うれしかったですよ。まさかゲームキャラになれると思っていなかったですから。小さいころに遊んでいたゲームに出演できることってすごく光栄なので、とても感謝しています。
――トクサンさんは小さいころに『ファミスタ』をプレイされていたんですか?
トクサン:小学校に上がる前だったと思います。当時は友達の家に集まって遊んでいましたね。ユニークな形の球場があったり、ホームランの時は花火が上がったり、リアルな野球と違う要素が含まれてて、楽しく遊べるゲームでした。シリーズ恒例のナムコスターズもよく使っていましたよ。ファーストバッターは足が速いピノにして。打率は2割4厘でしたけど。
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ライパチ:全然打たない(笑)
トクサン:ピノはそれでいいんだよ。バットに当たったら必ず出塁できるから。ピノは今作でも使いたいと思っています。
――思い出深いゲームだったんですね。
「天晴-appare-」は一芸に秀でた“超・個性派チーム”。二人がおすすめする選手は?
――ところで、ゲームの中で天晴はどのようなチームなのでしょうか?
森口:チームメンバーは30名全員を収録しています。そして、とにかく個性的なチームに仕上げました。
トクサン:僕らのチームって、一芸に秀でた選手が多いんですよ。ホームランをガンガン飛ばす強打者もいるし、守りに特化した選手もいます。ライパチみたいにムードメーカーもいるしね。
ライパチ:まぁ、それは置いておいて(笑)。みんな一芸に秀でているので、もともとゲームのキャラみたいなチームメイトなんですよ。個性豊かな面はゲームでも表現されていました。
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――チームメイトのなかで、お二人がぜひ使ってほしい選手を聞かせてください。
ライパチ:やっぱり自分ですね(笑)。特に“ライパチポジション”の人に使ってもらいたい。僕のニックネームになっているライパチは、「ライトの8番」を指す言葉です。野球をする人のなかで、ライトの8番はあまり上手くない人が就くポジションだと言われてきました。でも、野球人口のなかではエースを張れる人って少なくて、僕みたいなライパチポジションの人が圧倒的に多い。だからこそ親近感を抱いてもらえると思っていて。僕は“ライパチ”代表なので、ぜひ育成して使ってもらいたいです。
――トクサンさんはどうですか?
トクサン:ライパチと同じく、僕も自分を使ってほしいです。すごく光栄なことだと思っていますし、参戦するなら活躍させてもらいたい(笑)。とはいえ、ほかのチームメイトもおすすめしたいです。うちのチームは尖った能力を持った選手が多く、選手の層も厚いので、プレイ方針に合ったメンバーが必ず見つかると思います。お好みで打順を組んでもらって、SNSで発信してもらえたらうれしいです。
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――話は変わりますが、お二人は期間限定特典の動画コンテンツにも出演していると聞きました。制作の裏話を聞かせてください。
トクサン:特典の動画は「ファミスタ×トクサンTV 野球上達 走・攻・守8番勝負」と題して、僕とライパチが勝負しました。動画には練習メニューも盛り込んでいるんです。野球は基礎を鍛えてこそ、スーパープレイができるものなので、視聴者の皆さんにもぜひ実践してもらいたいですね。
森口:今回の動画ではトクサンさんとライパチさんの直接対決が見られます。お二人が対決することは少ないので、ファンの皆さんには貴重な映像になっていると思います。
ライパチ:どれも全力で取り組んだので、ぜひ見てもらいたいですね。
トクサン:最後は予想外の展開になったよね。そこも含めて楽しんでもらえたらうれしいです。
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「お子様がはじめてプレイする野球ゲームに」。家族みんなで楽しめる『プロ野球 ファミスタ2020』
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――最後に、プレイヤーの皆さんへメッセージをお願いします。
トクサン:CMの撮影の時にゲームを遊ばせてもらったんですけど、複雑な操作は必要なく、パーティモードもあるので、野球ゲームに馴染みがない人でも楽しめる内容です。逆に極めようと思ったらさまざまな工夫ができるので、奥深いゲームになっていると思いますよ。
ライパチ:遊んでみると、いろんなチームや選手を使えるのが楽しかったですね。好きな選手を選んで、ドリームチームを組めるんです。野球ファンならきっと、「この選手とこの選手が同じチームにいたら」と妄想することがあると思います。その妄想をゲームの中で実現してみてください。
森口:ファミスタシリーズは今年で34年目を迎え、今作は令和初のタイトルになります。相当気合を入れて作った作品で、前作の反省点を踏まえ、とにかく質にこだわって要素も充実させました。一方で、ファミスタらしいシンプルな操作は健在なので、お子様がはじめてプレイする野球ゲームとしてもおすすめです。シリーズの決定版として幅広い年代が楽しめる自信作に仕上がりましたので、安心して手にとっていただければと思います。
――発売が楽しみですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!
豪華なのはゲーム内容だけじゃない。購入特典にも注目!
今回、制作の裏側をうかがった『プロ野球 ファミスタ 2020』は2020年9月17日に発売! 期間限定特典として豪華な要素が用意されています。
期間限定特典には、先ほど触れた「ファミスタ×トクサンTV 野球上達 走・攻・守8番勝負」のほか、ドットのレトロな画面で最新選手の活躍を楽しめる「スーパーファミスタ レトロ2020」、野球のルールとプロ野球の知識がクイズで学べる「ファミスタQ」のダウンロード番号を封入しています。
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さらに、TVCMや記者会見に登場してくださった出川哲朗さんがゲーム内キャラクターとして参戦。こちらも期間限定特典としてダウンロード番号を封入しました。
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特典はこれだけではありません。早期購入特典として野球用品メーカーとコラボしたオリジナルグッズが当たる抽選番号や、ストーリーモードで使える店舗別オリジナル特典も用意しています。
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いずれも期間限定の特典です。ぜひ予約して、豪華な特典をゲットしてくださいね。
『プロ野球 ファミスタ 2020』
公式サイトは こちら!
※内容・仕様は予告無く一部変更になる場合がございます。 ※画面写真は開発中のものです。 ※数に限りがございます。 ※特典が封入されている製品にはシュリンク(外装フィルム)のパッケージ表面にシールが貼付されております。 ※本特典は、2021年1月31日生産分までの期間限定封入特典になります。 ※本特典は、Nintendo Switch™本体にダウンロードすることで楽しむことができます。ダウンロードには620MB以上の空き容量が必要です。 ※ダウンロード番号をご利用いただくには、インターネット環境と「ニンテンドーアカウント利用規約」への同意、ニンテンドーアカウントの登録が必要です。 ※ダウンロード番号は、1台のNintendo Switch本体に1回のみ使用可能で、有効期限がございます。(2022年1月30日まで) ※ダウンロード版は2021年1月31日までにダウンロードした場合、特典が付属いたします。 ※特典は後日配信される可能性がございます。
取材後記
3名のお話を聞きながら、小学生のころに友達の家に集まってファミスタをプレイしていたことを思い出しました。今は新型コロナウイルス感染症の影響で集まりづらく、ゲームはオンラインでビデオチャットをつないで遊ぶのが当たり前になりました。けれど、一箇所に集まって遊ぶのももちろん楽しいですし、落ち着いたら、友人の家に集まって今作を遊ぼうと思います。
取材・文/鈴木 雅矩
1986年生まれのライター。ファミコン時代からゲームを遊び、今も毎日欠かさずコントローラーを握っている。