多くの社員が日々新しいアソビを生み出すために奮闘する、バンダイナムコエンターテインメント。そのオフィスにコワーキングスペース「LIVE-RALLY(ライブラリー)」がオープン! 担当された総務部の露木項治氏&相澤文和氏にお話をうかがいつつ、その魅力を徹底レポートします。
交流が生まれ、アソビ心を刺激する…新たなコワーキングスペースはさらに進化が期待できる場所だった!
活きるつながり【LIVE】が生まれていき、様々なアイデアアイデアが結集する【RALLY】共創空間。それが「LIVE-RALLY」!!
本社12階に到着すると、まずはパックマンとゴーストがお出迎え! パックマンのフォントを使用した「LIVE-RALLY」「READY!」の文字にも心が躍ります。
早速中に入ると……明るく広々とした開放的でおしゃれな雰囲気が広がります!!
「もともとゲームソフトをアーカイブしたり、書籍を置いたりするような、図書館のようなイメージのスペースにしたいというアイデアがありました。そこに<LIVE=生きる>という意味と<RALLY=結集する>という意味を掛け合わせることで、“人と人との繋がりが生まれる空間にしたい”という願いを込めて『LIVE-RALLY』と名付けました」(相澤氏)
各エリアには、エンタメ企業ならではのアソビ心が盛りだくさん!!
「LIVE-RALLY」は、大きく6つのエリアに分かれています。ここからはそれぞれのエリアの特徴について見ていきましょう!
~サクッとコミュニケーション~【OPEN MEETING AREA】
入り口すぐの「OPEN MEETING AREA(オープン ミーティング エリア)」は、日常的な打ち合わせに便利なスペース。
「LIVE-RALLY」の開設にあたって、総務部のみなさんが社員の方々にヒアリングしたところ、最も多かった要望は「さっと来て、さっと打ち合わせができる場所が欲しい」というもの。入口すぐのこのエリアは、そうした要望に応えたスペースだと言えそうです。
「ヒアリングでは、『人数に合わせてフレキシブルに対応できる場所が欲しい』という要望もありました。そこで、エリア内のテーブルは動かしやすいもので統一しています」(相澤氏)
ミーティングの参加人数に合わせて自由に組み替えて使用できるよう、テーブルの選び方にもこだわったとのこと。さりげない気遣いが印象的です。
~リラックス&リフレッシュ~【FREE SPACE】
「OPEN MEETING AREA」の奥に位置する「FREE SPACE(フリースペース)」は、木製の椅子やアウトドアチェア、ハンモックが設置され、オフィスとは思えないおしゃれなスペース。さながらアウトドアのような雰囲気で、リラックスできそうです。
このスペースは、開放的な雰囲気でソロワークやミーティングにご活用できるように考えて作られた場所。昼休みに休憩したり、飲み物を持ち寄って同僚と談笑したりと、色々な用途に活用できそうです。その奥にはパターゴルフも用意されていて、業務終了後や小休憩時など、ちょっとした息抜きや社内交流に最適!
奥にはアーケードゲームの名機、「パックマン」と「ギャラガ」も! いまやクラシックとなっているバンダイナムコのレトロな名作ゲームを気軽に遊ぶことができます。
「FREESPACE」ではパントリーも設置。打ち合わせやリラックス&リフレッシュのため、さまざまなドリンクが用意されています。中には内容がきまぐれで変わる「総務部の気まぐれメニュー」も。(取材当日は野菜ジュースでした。)
「人と人とがつながる」ことで、新たなエンタメ/アイデアが生まれる
~みんなでアソべる学べるマルチな広場~【LIVE-RALLY SQUARE】
12階の高さから周囲の風景を一望できる、広々とした「LIVE-RALLY SQUARE(ライブラリースクエアライブラリースクエア)」では、社内外のイベントやセミナーで利用できるよう、スクリーンや音響施設が完備。用途に合わせて適切なレイアウトがつくれます。
「最近は、ベンチャー企業やスタートアップ企業にコワーキングスペースを提供する会社も増えています。また、そこで交流会が行われ、その結果日々新しいモノが生まれているという話を聞き、それを社内でも実現できないかと思いました。うちは事業部も、グループ会社もたくさんありますので、その間で交流が生まれるような、社内で使えるコワーキングスペースを作りたいと考えたんです」(露木氏)
~しっかりミーティング~【SEMI CLOSED MEETING AREA】
「LIVE-RALLY」の中でも落ち着いた雰囲気の「SEMI CLOSED MEETING AREA(セミクローズドミーティングエリア)」では、ソロワークに適した集中ブースと周囲を気にせず意見を出しあえるブース型のソファが設置されています。オープンな空間から一時的に離れて、落ち着いてミーティングしたい時はこのエリアです。
ブースごとにモニターや電源なども設置されているため、社内ミーティングでノートパソコンを持ち寄って打合せする様子も多く見られるそうです。
~自分がアソんでみる~【GAME AREA】
最後に紹介するのが、「LIVE-RALLY」のエリア中央にあるひと際目立つスペース「GAME AREA(ゲームエリア)」。
スペースをぐるっと取り囲む棚には、漫画や雑誌、動物図鑑、建造物の写真集、新書に絵本まで、幅広いジャンルの書籍が並びます。びテーマに沿ってセレクトされていて、テーマが変わるごとに書籍のラインナップも変わるそうです。
「GAME AREA」内には、巨大なモニターでゲームが楽しめるソファスペースが用意されています。コンシェルジュカウンターでゲームハードとソフトが貸し出されており、自由に遊ぶ事ができます。
「発売中、あるいはこれから発売するソフトをみなさんでワイワイしながら検証できるスペースや、過去作品や自社ソフトがライブラリー的に揃っている場所があると嬉しいという話が社員からありました。そこで、作品をある程度まとめて揃えることで、開発にもコミュニケーションにも役立つ場所をつくりたいと思い、このエリアを用意しました」(相澤氏)
~PAC-MANの会議室~【MEETING AREA】
ミーティングスペースのイメージにとらわれない、開放的で自由な雰囲気のエリアが多い「LIVE-RALLY」ですが、「MEETING AREA(ミーティングエリア)」にはクローズドな打合せなどにも適した会議室も2部屋用意されています。もちろん、ここにもアソビ心が忍ばせてあります!!
会議室の壁面にデザインされているのは、お馴染みパックマン。タイルを使用して16×16ピクセルのフォルムを完全再現しています。クローズドな会議室は殺風景になりがちですが、ここでもアソビ心を忘れないのはバンダイナムコエンターテインメントならではと言えそうです。
「コンシェルジュカウンター」
そして、この場をより整えていくため、場の提供を通じて、利用する全ての人々が、楽しみながら、新しいアソビを生み出していけるように、と総務部スタッフが駐在する「コンシェルジュカウンター」があります。
実際に「LIVE-RALLY」を見て回り、さまざまなこだわりが詰まっていることが実感できました。日々新しいアソビを生み出すエンターテインメント企業だからこそ、オフィス環境にもアソビ心と工夫が必要です。そして「楽しい場所」だからこそ、人々が集まり、新しいアイデアが生まれていく――。これからこの場所で、どんな交流が生まれ、どんなエンターテインメントが生まれるのでしょう? とても楽しみです!
【取材後記】
エンターテインメント作りは、開発やクリエイターだけのものではなく、すべての部署の力添えがあってこそ。「LIVE-RALLY」の取材で、改めてそのことがよく分かりました。働き方改革が重視される昨今ですが、仕事のしやすい環境は人それぞれに違います。だからこそ、それぞれの社員が自由な使い方で利用できる「LIVE-RALLY」は、オフィスづくりの理想的な形のひとつと言えるのかもしれません。
取材・文/青山晃大
1983年、三重県生まれのフリーランス・ライター。