国内だけでなく、海外にも広く展開するバンダイナムコエンターテインメント。その海外事業に携わる人たちの、業務内容や生活環境、そして「アソビ」を世界に発信する思いを探ります。第2回目はアメリカ・サンノゼで巨大マーケットを相手に戦略マーケティングで挑む中筋航さんが登場。
IT企業が集まるサンノゼで送るビジネスライフ。オシャレなオフィスには「アソビ」を愛する仲間が
サンノゼを拠点に、アメリカでの売上利益最大化に向けた戦略立案に励む中筋航さん。そのビジネスライフとはどういったものなのか、働く環境や日本との違いなど、詳しく語っていただきます。
中筋航
赴任先:アメリカ・サンノゼ 所属:BANDAI NAMCO Entertainment America Inc.
赴任時期:2019年6月~
【中筋さんの基本的な1日の流れ】
[09:00]出社、メールの返信等。
[11:00]現地メンバー、代理店との打ち合わせ。
[12:00]ランチ。オフィスに配達される日本のお弁当か、オフィスの駐車場に出張してくるFood Truckで調達し食べています。たまに、オフィス付近のレストランへ。
[14:00]デスクワークか、現地メンバー、代理店との打ち合わせ。
[17:00]日本とのテレビ会議。日本のマーケティングチームとの定例打ち合わせや、その他各部署との打ち合わせ。
[20:00]帰宅。
――現在のご担当されているお仕事の内容を教えてください。
中筋:アプリゲームなどのネットワークコンテンツを扱うNE事業部が日本・中国のほかに、大きな市場の1つとして注力しているアメリカ市場で、2つの戦略を基にしたマーケティングを行なっています。2つの戦略とは、A)BANDAI NAMCO Entertainment Americaの現地メンバーが主導するマーケティング、B) 代理店や制作会社の協力を得て進めるマーケティングです。
私が担当している業務では、この2つのマーケティング戦略がアプリ側、また市場に適した戦略となっているのかを見定め、マーケティングがスムーズに実施されているか日本のチームと戦略立案し、マーケティングサポートを行っております。
――オフィスはどのような場所にあるのですか?
中筋:Santa Clara(サンタクララ)というサンノゼ市の北部にある街です。サンノゼは「シリコンバレー」と呼ばれており、多くのIT企業が大きなオフィスを構えています。BANDAI NAMCO Entertainment America Inc.のオフィスの目の前には、Intelの旧本社やIntelチップの博物館があります。また、IT企業が点在する一方で、緑が多く、山に囲まれている落ち着いた場所です。
――オフィス内の様子を教えてください。
中筋:BANDAI NAMCO Entertainment Americaには、家庭用(開発、マーケティング、IP戦略等)、PCオンラインゲーム、モバイル、プラットフォームチーム、バックオフィスのチームなどがあり、計200名ほどのメンバーで構成されています。
中筋:オフィスデザインの特徴としては、巨大パックマンにお出迎えされる玄関や、会議室の周囲に各執務エリアが配置されたオシャレなオフィスになっています。天井のエアコンダクトは、パックマンのステージをモチーフにデザインされているとか(噂)。また、Thanks Givingなどアメリカのイベントの時には、カフェテリアにみんな集まり、ワイワイとご飯を食べたりします!
――ランチや飲み会などは、どういったお店を利用されていますか?お気に入りやおすすめを教えてください。
中筋:日本食が恋しい気持ちを埋めてくれるお弁当のデリバリーは、日本人の方が経営されているお店から毎週月、木、金と提供されます。ランチ選びはオフィスメンバーと争奪戦です。自宅からインスタントのお味噌汁を持参して、日本の味を堪能しています。サンタクララではキャッシュレスが進んでいるため、決済はすべてアプリにて実施。現金を使うタイミングは、ほぼありません。
――サンノゼに赴任してみて、生活や働き方など、驚いたことや良かったことなど教えてください。また、逆に苦労したことはありますか?
中筋:アメリカの食事は全般「分量が多い」ため、食べすぎに気を付けています。日本のLサイズがアメリカのMサイズ相当など、日本で「量が多いなぁ~」と思うのがアメリカでは普通サイズです。そのため、毎日体重計に乗りながら食べすぎに気を付けてアメリカの食事を堪能しています。
仕事面では、BANDAI NAMCO Entertainment Americaのチームメンバー一人ひとりがアニメを愛し、バンダイナムコエンターテインメントのまだニッチと言われているタイトルに対しても、ひたむきに向き合い頑張っているところは、日本のオフィス環境・雰囲気とあまり変わらないところでした。日本とアメリカの間には太平洋がありますが、どちらの国のメンバーも向いている方向は一緒であると日々感じることが出来ます。
――現在のお仕事をされているうえで、やりがいに感じていることは何ですか? また、今後の展望もお聞かせください。
中筋:毎日業務を進める上で感じるのは、アメリカ市場に「可能性」があるということです。可能性とは、まだ伸ばせる市場がある、という点です。アメリカという巨大マーケットを開拓するには時間がかかると思われますが、開拓を日々進めることで、得られるアウトプットや、ノウハウが溜まり、バンダイナムコエンターテインメントとしてアメリカを攻める武器を日々増やせていることが大きなやりがいに繋がっています。
今後の展望としては、現地流のやり方を増やしつつ、America Firstとして新しい事業や戦略を立ち上げ、世界企業としてアメリカでも戦っていける会社へと成長させたいと思っています。
編集員大地からのコメント
緑が多く、広々としたオフィス…とても素敵ですね!
Thanks Givingなどその土地ならではのイベントがあるのも、バンダイナムコグループらしさを感じました!
次回はどこの国が取材されるのか、お楽しみに!
2015年中途入社。入社後はスマートフォンアプリの海外配信戦略を担当する部署へ配属。その後、言語ローカライズチームを経て欧米向けプロモーションチームにて、オンライン・オフラインのプロモーションを実施。2019年に現・NEマーケティング部欧米マーケティング課から出向となり、BANDAI NAMCO Entertainment America Inc.にて、現地主導マーケティングチームのサポート、アメリカにて売上利益最大化に向けた戦略立案と実行業務に携わる。