2020年3月1日の『東京マラソン2020』に向け、バンダイナムコエンターテインメントとアシックスジャパンがコラボレーションし、限定パックマンTシャツを発売することに! また、大会に先駆けて催される『東京マラソンEXPO 2020』でもコラボを予定。コラボレーションの経緯やそこに込められた思いを語っていただきます。
エンタメ×スポーツ、念願のコラボレーションが実現!
――今回、バンダイナムコエンターテインメントとアシックスジャパンがコラボレーションされるということですが、どのような経緯で決まったのでしょうか。
平:もともとは私たちが、バンダイナムコエンターテインメント社員のために「本番のモチベーションが上がるようなTシャツを作ろう」と思いついたのがきっかけです。 そこで、「東京マラソンに長年スポンサードしているアシックスさんにお願いできないだろうか?」と考え、お話をさせていただきました。実際に東京マラソン2018、東京マラソン2019では、アシックスさんに社員用ウエアをお願いさせていただきました。
平:実は一般向け商品のコラボレーションについても、バンダイナムコエンターテインメントがオフィシャルパートナーになった一昨年からご相談していたのですが、今回は念願のコラボレーション実現となりました。
岡田:アシックス商品とキャラクターのコラボレーションは前例が少なく、かつコラボレーションに関する弊社の規定が厳しいこともあり、昨年まではなかなかそのハードルを超えられなかったんです。ですが、今年から担当が私に変わったこともあり、どうにかできないかと走り回りました。
岡田:アシックスの方針としても、スポーツと異業種を組み合わせ、新しいものを生み出したいと考えているため、バンダイナムコエンターテインメントさんからお話をいただき、チャンスだと感じました。スポーツとエンターテインメントはとても親密なものと感じていましたので、ぜひ一緒にやっていきたいと…。
示村:今回のコラボレーションの実現は、岡田の熱が決め手だったと思いますね。
岡田:私がもともとバンダイナムコエンターテインメントさんのゲームやアニメが好きだったという点も、きっかけになっているかもしれません(笑)。
菊田:いや、まさしく岡田さんがバンダイナムコエンターテインメントのキャラクターをこよなく愛していただいているからこそ、実現できた部分はあると思います。社員の「スポーツ好き」のレベルが高いアシックスさんと、「エンタメ好き」のレベルが高いバンダイナムコエンターテインメント、「好き」の基準が高い両社のコラボレーションなので、面白くなりそうだなと思いました。
――まさに念願のコラボレーションというわけですね。
平:アシックスさんはスポーツ、特に陸上をしていた人間からすると特別思い入れの強いブランドかと思います。社内でコラボレーションが決定したと言ったら「本当ですか!? どこで販売されるんですか?」とスポーツ好きの社員は大盛り上がりでしたよ。
世界的に知名度が高いパックマン×アシックスの高機能素材でできたコラボTシャツ
――今回のコラボレーションではTシャツを制作、販売されるとのことですが、どのようなTシャツとなっているのでしょうか?
岡田:バンダイナムコエンターテインメントさんのキャラクターである『パックマン』をメインに打ち出したTシャツです。アシックスジャパンはこれまでにたくさんの東京マラソンのスーベニアアイテムを作ってきたのですが、キャラクターを扱ったものは今回が初めてです。
平:東京マラソンは海外から参加されるランナーも多いため、世界的な知名度が高いパックマンは東京マラソンEXPOでも毎年大人気なんです。さらに2020年は『パックマン』40周年を迎えるタイミングということもあり、ぜひパックマンでお願いしたいと思いました。
それと、バンダイナムコエンターテインメントのデザイナーがデザインラフを作って、仕上げはアシックスさんのデザイナーさん、というデザイン面でも共作となっているんですよ。実はそのデザインラフを担当したバンダイナムコエンターテインメントの社員も大のスポーツ好きで、かつ陸上経験者。ランニングシューズは今でもアシックスというくらいで…。そういったこともあってか、今回のコラボレーションに関するバンダイナムコエンターテインメントの社内関係者の意気込みがすごいんですよ(笑)。本当に実現できてよかったなと思っています。
――かなりレアなアイテムになりそうですね。カラー展開や素材はどういったものになっているのでしょうか。
岡田:赤と青と黒の3色展開で、アシックスの吸汗・速乾性の高い素材を使っています。昨今の傾向として、大会会場やEXPOでTシャツを購入し、そのまま当日のマラソンを走る方もいらっしゃるので、ランニングに適したTシャツとなっています。
示村:東京マラソンEXPOではいろんな限定ウエアが販売されますが、EXPOで買ったウエアを着て走っている人が多いですよね。
菊田:でも買ったばかりのTシャツでいきなりフルマラソンを走るって凄いですよね。やっぱりマラソンは着慣れたウエアで走るというイメージがあるんですが、それをできるのはアシックスさんならではのクオリティーだからこそだと思います。それで42.195km走るわけですからね。
――『東京マラソンEXPO 2020』のブースにおいてもコラボレーションすると伺いましたが、そちらはどんな内容になるのでしょうか。
岡田:まだ詳細は決定していないのですが、せっかくなのでここでしか体験できないアシックスさんとのコラボレーションを実現させたいと考えています。ぜひ当日のお楽しみにしていただければ!
平:スポーツとエンターテインメントを融合した上手いコラボレーションを見せられたらと考えています。
菊田:EXPOの中でもアシックスさんのブースは常に盛り上がりがすごいので、ぜひこのチャンスに楽しいことをしたいですね。
東京マラソンというお祭りへの期待。そしてコラボは続く…!?
――今回のコラボレーションの初舞台となる『東京マラソン2020』は、やはりみなさんにとっても特別なイベントでしょうか。
岡田:やはり東京マラソンは数ある大会の中でも別格です。アシックスジャパン社内でも「東京マラソンなら走りたい」とか「初マラソンは東京マラソンにすると決めているから、当たるまで待っている」なんて社員が珍しくありません。いろんな要素はあるでしょうけど、やはり観光名所がたくさんある東京のど真ん中を走れるというのは、特別なんだと思います。
菊田:東京マラソンに出場したことのあるバンダイナムコエンターテインメントの社内ランナーも「東京マラソンは道路の真ん中を走れるし、非現実感がすごい」と話していましたね。
示村:数年前からフィニッシュ地点が東京駅に変わって、最後まで沿道の声援も途切れることがなくなったのもいいですね。以前は東京ビッグサイトがフィニッシュ地点だったんですが、35キロ過ぎの佃大橋が本当に辛いんですよ。上り坂でかつ歩道がないので応援してくれる人もいない。「一番きつい場所で声援が減るのがつらい!」みたいな話も聞いていましたから。
一同:(笑)
平:東京マラソンはお祭りみたいですよね。まさしく一大エンターテインメントだと思います。
――東京マラソンをきっかけに2社のコラボレーションを知ったユーザーからは、今後もバンダイナムコエンターテインメントとアシックスジャパンという異業種間の取り組みに期待が高まりそうですね。
示村:バンダイナムコエンターテインメントさんから今回のお話をいただいた時に、これは我々が今まで接点を持てなかった方々にアプローチできる良い機会であり、お互いにとってメリットがあるコラボレーションだと感じました。私が子どもの頃にやっていたゲームも、今や若い女性や海外の方にも認知されていますからね。今回のコラボを通じて、そうした方々にアプローチできるのかなと期待しています。
平:そうですね。ぜひこれをきっかけに、東京マラソン以外の場所でもどんどんいろんなところでコラボして相乗効果を出したいなと考えています。スポーツは日常と密接に結びついたものなので「日常にアソビを届ける」という我々のテーマとも直結しています。アシックスさんという強力なパートナーと一緒に、今後もいろんなアソビを届けたいと考えています。今回のコラボ実現は「ゴール」ではなく、未来に向けた「スタート」なんです。
『東京マラソン2020コラボTシャツ(パックマン)』
色は赤、青、黒の3色、サイズはS、M、L、XL、2XLの5サイズ展開。
値段は各4200円(税込み)
販売期間:2月中旬~(数量限定販売のため、無くなり次第終了)
※東京マラソン2020の開催内容変更に伴い、東京マラソンEXPO 2020の開催は中止となりました。「東京マラソン2020コラボTシャツ(パックマン)」をはじめ、販売を予定されていたグッズについて、現在下記アシックスECサイトでの販売も行っておりますので、ぜひご検討ください。
アシックスECサイト : https://www.asics.com/jp/ja-jp/
アシックスジャパンの下記直営店、アシックスECサイトにて購入可能。
●直営店取扱一覧
・アシックスストア東京
・アシックス原宿フラッグシップ
・アシックスラン東京丸の内
・アシックスショップ新宿
【編集後記】
「コラボ」とひとことで言っても、そこには実現するまでのハードルがあります。それを実現する原動力が、相手ブランドへの好感や愛という点におもしろさを感じました。
取材・文/坂上 春希
1984年生まれのコンテンツプロデューサー。ライター/カメラマンとしても、ガジェット、ビジネス、インテリア、カルチャー、テクノロジー等の分野に渡りメディアや広告の分野で活動中。