バンダイナムコエンターテインメントがサポートするプロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」の選手たちに、10月に開幕する新シーズンに向けた意気込みをうかがうインタビュー企画。後編には新規加入選手から昨季キャプテンを務めた山下泰弘選手ら6人の選手が登場します!
“スポーツ×エンターテインメントで島根を元気にする”。そんなミッションに取り組む島根スサノオマジックをもっと身近に感じてもらうために、11人の選手に協力いただき、グループインタビューを実施しました。
後編には新規加入選手が多く登場しますが、昨季からの所属選手とさまざまな縁があり、チームにすんなり溶け込んでいる様子が感じ取れます。コアファンも知らなかったような、レアなエピソードも飛び出すかも!?
今季よりキャプテンに就任した北川弘選手ら、5人の選手のインタビューは前編で!
(※回答は選手取材を行った2020年9月時点のものです)
ふたりのお気に入りスポットは? ニカ選手×ブルックス選手の一問一答
まずは、新加入となる2人の海外出身選手に話を聞いてみましょう。秋田ノーザンハピネッツから移籍したウィリアムス・ニカ選手と、琉球ゴールデンキングスから移籍したデモン・ブルックス選手。一体どんな話が飛び出すのでしょうか……?
#28 ウィリアムス・ニカ選手
#24 デモン・ブルックス選手
1992年生まれ、アメリカ合衆国出身。昨季は琉球ゴールデンキングスでプレーし、全試合でスタメン出場を果たした。パワープレーと内外からのシュート力を兼ね備えたエース候補。身長202センチ。ポジションはフォワード。
——ブルックス選手は来日2年目となります。日本での生活には慣れましたか?
ブルックス: 1年目に比べて、生活上のルールにも随分慣れました。生活だけでなくコートの上でも快適にプレーすることができています。
——来日10年目のニカ選手は、様々な都道府県に在住されていますね。
ニカ:はい、去年は秋田で生活していました。基本的な生活に変わりはないですけど、場所によって都市の大きさや文化に違いがありますし、街の景色もさまざま。その違いを感じるのが楽しみですね。
——島根県で気に入っているところはありますか?
ニカ:宍道湖! 宍道湖はいいですね。
ブルックス:私も家の近くの宍道湖がお気に入りです。写真を撮ることが好きなので、宍道湖の美しい景色を撮影するのが楽しいです。
——ニカ選手は来日したころと比べて、日本での暮らしやプレーの印象は変わりましたか?
ニカ:日本に来るまではアメリカに住んでいました。アメリカではファストフードやバーベキューばかりだったのですが(笑)、日本に住めば住むほど、日本は健康的な食習慣が根付いていると感じます。
——まだ来日して日が浅いブルックス選手に、日本での生活や日本でのプレーについてアドバイスがあればお願いします。
ニカ:とにかくアメリカと日本とでは文化が違います。日本の文化をリスペクトして、日本のプレイヤーの言うことを聞きながらプレーしたり生活したりすることが大事になると思います。
——今季の意気込みをお願いします。
ブルックス:プレーオフに進むということを目標に、1日1日を大切にしながら練習に取り組んでいきたいと思います。
ニカ:日本でのプレーが長くなり、私をサポートしてくれる方も増えてきていると思います。そういった方たちの期待にこたえられるように、精一杯頑張っていきたいと思います。
チーム加入前からのつながり? 山下選手×神里選手×杉浦選手×白濱選手の一問一答
次に登場するのは、昨季から加入している山下選手、神里選手と、今季より加入する白濱選手、杉浦選手。
神里選手と白濱選手が大学、山下選手と杉浦選手が高校の先輩後輩関係にあるということもあって、打ち解けた雰囲気でのインタビューになりました。
#5 山下泰弘(やました・やすひろ)選手
1986年生まれ、福岡県出身。勝負所でシュートを決めチームをけん引するベテラン。スサノオマジック在籍2年目で昨季はキャプテンも務めたチームの要的存在。身長187センチ。ポジションはポイントガード。
#75 神里和(かみざと・なごむ)選手
1995年生まれ、沖縄県出身。琉球ゴールデンキングスの練習生を経て、昨季よりスサノオマジックに加入。小柄ながらスピードのあるドリブルで相手を翻弄する。身長171センチ。ポジションはポイントガード。
#14 杉浦佑成(すぎうら・ゆうせい)選手
1995年生まれ、東京都出身。今季サンロッカーズ渋谷から移籍。どこからでも得点でき、3人制バスケの日本代表候補選手にも選出されるシューター。身長196センチ。ポジションはシューティングガード。
#15 白濱僚祐(しらはま・りょうすけ)選手
1991年生まれ、佐賀県出身。秋田ノーザンハピネッツから加入。激しいディフェンスでボールを奪い、ゴールまで自ら持ち込むドリブルが持ち味。身長189センチ。ポジションはシューティングガード。
——山下選手と杉浦選手が福岡大学附属大濠高校出身、白濱選手と神里選手が白鷗大学出身です。以前から面識があったと思いますが、お互いどんな印象を持っていますか?
神里:白濱選手はちょっと偉大すぎて…僕が語るなんて恐れ多いですね(笑)。
白濱:いやいや、そんなことないでしょ(笑)。僕がいた時の白鷗大はあまり強くなかったんで、強い世代の神里選手たちはキラキラして見えます。かっこいい(笑)。
杉浦:山下選手世代の大濠高校は、見ていてすごくかっこよかったです。僕らの代はみんな芋臭かったので…(笑)。チームも強かったですし、山下選手はその中でも1番人気があって、華がありましたね。
山下:それは言いすぎです(笑)。
——杉浦選手と白濱選手にうかがいます。入団前後で、スサノオマジックやチームメートへの印象に変化はありましたか?
杉浦:渋谷でチームメイトだった阿部選手の滑舌が悪くなっていること。当時よりもひどくなっています(笑)。
白濱:すごいピンポイントな印象(笑)。僕は入団前にイメージしていた通り、チームもチームメイトもすごく馴染みやすい雰囲気でしたね。
——山下選手、神里選手が、新加入の杉浦選手と白濱選手に期待していることは?
山下:2人とも実力者であり即戦力です。白濱選手はディフェンスが武器だと思うので、頑張ってもらいたいです。杉浦選手はサイズも運動量もあるので、得点面で助けてもらいたいですね。
神里:2人とも僕にはないストロングポイントをたくさん持っているので、これから試合で一緒にコートに立つのが楽しみです。
——最後に今季の意気込みをお願いします!
神里:武器であるスピードで相手をひきつけて、周りを活かすプレーをしたいです。
白濱:先ほど山下選手が言ってくれたように、僕の得意プレーはディフェンス。ディフェンスを頑張ってチームのために貢献していきたいと思います。
杉浦:リバウンドにからむことや自分らしく思いきり攻めるのはもちろんですが、ディフェンスの状況を見て、攻める・パスを出すといった判断力を高めていきたいと思います。
山下:まずはポイントガードとしてしっかりゲームを作っていきたいです。非常にいいメンバーが揃っているので、メンバーの力を最大限に引き出すのはもちろんのこと、自分自身も得点で活躍できればいいなと思います。チャンピオンシップ(プレーオフ)出場を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!!
Withコロナ時代のスポーツエンターテインメント
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、今季のBリーグの試合はさまざまな制約に基づいて開催される予定です。
意気揚々と挑んだ新体制初年度が、志半ばで終わってしまった昨季。その無念を胸に、選手とチームはどんな困難にも屈さず、目標に向かって戦います。バンダイナムコエンターテインメントも、テクノロジーやエンターテインメントのノウハウをフルに生かして、「Withコロナ」という新しい時代のスポーツエンターテインメントを盛り上げていきます。
スサノオマジックの今季開幕戦は10月3日。松江市総合体育館で行われるホーム開幕戦は10月10日です。その戦いぶりを現地や映像でぜひ応援しましょう!
取材・文/青木美帆(ブルーノオト)
バスケットボール専門誌の編集部を経て、国内バスケ界隈で取材・執筆活動中のライター兼編集者。息子(小1)の影響で、ガンダム、ウルトラマン、ドラゴンボール、仮面ライダーに囲まれた日々を送っている。
https://twitter.com/awokie
1987年生まれ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島出身。2011年に来日し、8つのプロチームを渡り歩いた。昨年には日本に帰化し、日本代表候補にも選出。身長203センチ。ポジションはセンター。