2021年1月4日、『ONE PIECE』の連載がついに1000話を突破! これを記念して、バンダイナムコエンターテインメントが手がける『ONE PIECE』ゲームアプリのプロデューサーにお集まりいただき、それぞれのタイトルの魅力や制作秘話についてクロストークをしていただきました!
世界中にファンを抱える『ONE PIECE』は連載だけに留まらず、アニメ、ゲーム、舞台とさまざまなジャンルに広がっています。バンダイナムコエンターテインメントも『ONE PIECE』ゲームアプリ『ONE PIECE トレジャークルーズ』、『ONE PIECE サウザンドストーム』、『ONE PIECE バウンティラッシュ』、『ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!』の4つのタイトルを配信しています。
ゲームの中で『ONE PIECE』らしさをどのように再現しているのか? それぞれの作品ならではのポイントは? など各タイトルのプロデューサーに語り合っていただきました。
ヨシP
『ONE PIECE トレジャークルーズ』プロデューサー
イバP
『ONE PIECE サウザンドストーム』プロデューサー
たなP
『ONE PIECE バウンティラッシュ』プロデューサー
ジャーニー坂井
『ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!』プロデューサー
王道アクションからパズルまで! 個性豊かな4つの『ONE PIECE』ゲームアプリタイトル
――本日はそれぞれのゲームアプリタイトルでどのように『ONE PIECE』らしさを表現しているのか、それぞれのこだわりや工夫を教えてください。まずは各タイトルの簡単な説明からお願いできますか?
ヨシP:私が担当している『ONE PIECE トレジャークルーズ』(以下、『トレクル』)は数千体の『ONE PIECE』キャラクターが登場する王道のスマホRPGです。バトルシステムはタイミングに合わせて画面をタップするスタイルで、ONE PIECEのストーリーを追体験しながら自分だけの海賊団が作れます。
イバP:『ONE PIECE サウザンドストーム』(以下、『サウスト』)は3Dキャラクターを操作するアクションRPGです。テーマは「共闘」で、他プレイヤーとマッチングして爽快なリアルタイムのマルチバトルが楽しめます。カスタマイズ要素も豊富で、キャラクターに多種多様な技をセットできるので、自分好みにキャラクター育成が可能です。
――『トレクル』は2020年で6周年、『サウスト』は4周年を迎えた長期タイトルですね。一方、『ONE PIECE バウンティラッシュ』(以下、『バウンティ』)は2019年1月、『ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!』(以下、『ボン!ボン!ジャーニー!!』)は2020年3月にリリースされたばかりのタイトルですよね。
たなP:『バウンティ』は2021年1月に2周年を迎えるタイトルで、4対4の陣取りチームバトルが楽しめるアクションゲームです。他タイトルはキャラクターがデフォルメされていますが、『バウンティ』では3Dのリアル頭身で表現しています。キャラクターには固有のスキルが用意されていて、攻撃や妨害などさまざまな戦略が立てられる。他タイトルより競技性が高いゲームですね。
ジャーニー坂井:2020年の3月にリリースされた『ボン!ボン!ジャーニー!!』は一頭身にデフォルメされた『ONE PIECE』キャラクターを揃えて消していくパズルゲームです。デフォルメされたキャラクターがかわいらしく、他ゲームアプリと比べて操作が簡単なので、普段ゲームをしない方でも楽しんでもらえると思います。
名シーンやあの技をゲーム内で再現。緻密なイラストやド迫力の演出が作る世界観
――少し説明をお聞きしただけでも、それぞれゲーム内容がかなり異なりますね。次は各タイトルで力を入れているポイントを教えてください。
ヨシP:『トレクル』でこだわっているのはイラストです。キャラクター単体だけでなく、原作の名シーンを描き出しています。 例えば、トレクルにはこんなイラストが存在します。
――これはイーストブルー編の「くそお世話になりました!!!」ですね! 麦わら海賊団のサンジが、お世話になったレストランのクルーにお礼を述べる名シーンです。
ヨシP:そうなんです。このイラストでは土下座するサンジとともに、物語の舞台になったレストラン「バラティエ」を描いています。これは一例ですが、物語の印象的なシーンをそのままに、ストーリーを想起できるようにしました。ひと目見るだけで「〇〇編のあのシーンだ」と思い出してもらえるので、楽しくガシャを引いてもらえると思います。
イバP:『トレクル』のイラストへのこだわりはすごいですよね。毎回「迫力あるなぁ」と驚いています。
ヨシP:対する『サウスト』は「技」にこだわっていますね。一般的なスマホゲームはガシャを回すとキャラクターが出ますが、『サウスト』は技が出てくる。演出もすごく豪華ですし。
イバP:そうですね。『トレクル』と比べるとキャラクター数こそ少ないけれど、アニメに登場する技や必殺技を無数に用意して、キャラクター育成を楽しめるように設計しました。演出にもすごくこだわっていて、例えば光月おでんは、豪快で力強いイメージ重視し、一撃のインパクトにこだわり、勢いと迫力のある必殺技に仕上げました。さらにエフェクトでは猛々しい豪剣を表すように努め切り抜ける瞬間に爽快感が出るようこだわっています。忠実に、かつスマホの小さな画面の中でド迫力の戦闘が楽しめるようモーションスタッフががんばっています。
ファンが「これだ」と納得できるものに。原作の再現で苦労するのは?
――モーションといえば、『バウンティ』ではキャラクターがド派手に動き回りますね。4タイトルの中でも特に動きが多いので、再現に苦労しませんでしたか?
たなP:そうですね。最近だと、ホールケーキアイランド編に登場したルフィの「ギア4 スネイクマン」の移動モーションに頭をひねりました。これは各タイトルに共通することですが、原作やアニメを参考にしながら、制作しています。「ギア4 スネイクマン」は跳躍しながら攻撃するので、原作やアニメでは歩く姿があまり描かれていません。そのため、関係者の方と相談しながらオリジナルのモーションを作りました。
イバP:モーションをはじめ、演出やイラストなど『ONE PIECE』ファンの皆さんが見て「これだよね」と納得できるものが求められますよね。『サウスト』ではワノ国編が実装され、先ほども説明した光月おでんが登場しました。しかし、制作時期はまだアニメが放映されていない時期で動きがはっきり決まっていなかったため、こちらもアニメの制作担当者さんと話し合いながらモーションを決めていきました。
――『ボン!ボン!ジャーニー!!』は、ビジュアルが3つのタイトルに比べてかなり特徴がありますが、どのようなところにこだわっているのでしょうか?
ジャーニー坂井:『ボン!ボン!ジャーニー!!』でこだわっているのは「ストーリーの再現」と「キャラクターの親しみやすさ」です。ステージはアニメのストーリーに沿って進みます。
例えば、序盤の有名なシーンでシャンクスがルフィを海王類から守るシーンがありますよね。あのシーンをパズルで再現しているんです。他にも空島のステージで、お邪魔ギミックとしてダイアル(貝)を組み込んだり。プレイヤーはパズルを楽しみながら『ONE PIECE』の物語を追体験できるんです。
――凝っていますね! もうひとつのこだわりである「キャラクターの親しみやすさ」も聞かせてもらえますか?
ジャーニー坂井:キャラクターを一頭身にデフォルメして、親しみやすくアレンジしています。このアレンジが難しくて。『ONE PIECE』のキャラクターはそれぞれ頭身が違うんですよ。私たちと同じ一般的な身長のキャラクターだけじゃなく、巨人のような4メートル級のキャラクターもいます。これをゲーム内の1頭身キャラクターにまとめると特徴がうまく表現できないことがあるんです。
たなP:空島編のモンブラン・クリケットには苦労していましたよね。
ジャーニー坂井:クリケットは顔が面長じゃないですか。最初に丸顔でデザインしたら雰囲気が出なかったので、原作に近い形に手直しするのが大変でしたが、そのおかげでクリケットらしく仕上がりました。
物語愛が溢れる! プロデューサーの推しキャラクターは?
――ここからは好きなキャラクターについて聞かせてください。『ONE PIECE』はとても登場人物が多い作品で、きっと皆さんにも推しのキャラクターがいると思います。各タイトル内で注目してもらいたいキャラクターとともに紹介してもらえますか?
ヨシP:僕はインペルダウン編のハンニャバルが好きです。彼は監獄の副所長で、常に所長を目指しているんですね。社会人として目指したい姿だと思いますし、基本はギャグキャラクターですけど、シリアスなシーンではすごく真っ当なことを言うんですよ。監獄を脱獄しようとするルフィたちに「か弱き人々に安心して暮らしてもらうために、ここは通さない!!!」って。
『トレクル』で注目してもらいたいキャラクターは、ワノ国編の「カイドウVSビッグマム」です。これは『トレクル』で初めて実装された「VSキャラクター」というもので、戦闘でどちらのキャラクターで戦うかを決めることができます。カイドウとビッグマムはそれぞれ作品の中でも最強格ですが、勢力を争うライバル同士でもある。その関係性を再現するために、今回これまでになかった「VSキャラクター」を生み出しました。
――双方とても強いキャラクターなので、使ってみたくなりますね。次は『サウスト』のイバPさんもお願いします。
イバP:私はトラファルガー・ローが大好きです。女性人気が高いキャラクターで、新世界のパンクハザード編で再び登場した時は「やっと出た!」とニヤニヤしてしまいました(笑)。『サウスト』はキャラクターの衣装にもこだわっていまして、ローは〈2年前〉〈新世界〉〈ドレスローザ衣装〉〈ホワイトデー’17〉〈アニマルコート〉〈ゾウ衣装〉〈ワノ国衣装〉〈STAMPEDE衣装〉と8種類の衣装を実装しています。
『サウスト』は「シーンカード」と呼ばれる技カードを装着するとキャラクター性能が変わるんです。同じキャラクターでも衣装が違えば性能が異なる。8種類すべてを育てるのは大変ですが、プレイヤーさんには愛をもって好きなキャラクターを育ててもらえたらうれしいです。
――『バウンティ』のたなPさんはいかがですか?
たなP:僕はスリラーバーク編のペローナが好きですね。彼女は普段は強気ですが、麦わら海賊団のゾロを介抱するシーンがあるんです。文句を言いながら看病してくれるツンデレなキャラクターで、そこがかわいい。
ペローナは『バウンティ』でも登場していまして、はじめにスリラーバーク編の姿が実装されました。物語の中では空中浮遊するイメージが強いですが、2年前の登場時は本人が浮遊している描写が無く、地面を走る形で実装しました。新世界編では移動モーションも作り直し、空中浮遊が楽しいキャラクターを実現できて満足です!
イバP:(たなPさんの)キャラクター愛がすごいですねぇ。そうした愛着は制作にも影響します。『サウスト』にも開発担当にチョッパー愛が強いスタッフがいて、モーションへのこだわりがすごい(笑)。毎回仕様チェックをするたび唸ってしまいます。
――根強い人気の作品なので、スタッフの皆さんの熱量も高そうですね。最後に『ボン!ボン!ジャーニー!!』のジャーニー坂井さんからもお願いします。
ジャーニー坂井:僕は連載もアニメも第一話からリアルタイムで見ている世代です。イーストブルー編が一番印象に残っているので、シャンクスに憧れますね。彼はルフィを助けて導いてくれる。“理想の上司”じゃないですけど、僕は社会人生活も長いので、シャンクスのようになりたいです。
『ボン!ボン!ジャーニー!!』でもシャンクスはかなり強く、覇気を使って敵を蹴散らす攻撃に長けたキャラクターに仕上げました。
――シャンクスはかっこいいですよね。イバPさんが挙げたローも魅力的ですし、たなPさんのペローナや、ヨシPさんのハンニャバルも素敵なチョイスでした。各タイトルではさまざまなキャラクターを実装しているので、お気に入りのキャラクターを手に入れやすそうですね。
冒険はまだまだ続く! 今後のアップデートにも期待
――最後に、プレイヤーの皆さんへ一言メッセージをお願いします。
ヨシP:気の利いたことを言いたいのですが、プレイヤーの皆さんには本当に「ありがとうございます」としか言えなくて。トレクルはもうすぐ7周年なので、引き続きよろしくお願いします。『トレクル』は『ONE PIECE』のストーリーを追っているので、新規プレイヤーさんにも楽しんでもらえるはず。連載1000話を機に『トレクル』で遊んでもらえたらうれしいですね。
イバP:『サウスト』は2021年4月で5周年を迎えますが、特定のフレンドと同盟を結べる機能があるので、新規プレイヤーさんもはじめやすい環境です。100キャラクター以上を実装していますし、ワノ国編の実装も始まり、錦えもんやカイドウ、光月おでんも追加されていますので、ぜひプレイして楽しんでください。
たなP:『バウンティ』は2021年の1月下旬で2周年を迎えます。タイトルとして大切にしているのがキャラクターの動きです。連載やアニメを見た方のイメージ通りになるようにモーションの再現やカメラ演出にこだわっていますので、ご注目いただけたらと思います。
ジャーニー坂井:『ボン!ボン!ジャーニー!!』は2020年の9月にハーフアニバーサリーを迎え、2021年には1周年を迎える予定です。現在メインステージ(2021年1月現在)はスリラーバークですが、今後ゲーム内の物語も追いついていくはず。ゲームのなかで再現されたストーリーに触れて、プレイヤーの皆さんが作品を読み直すきっかけになればうれしいです。
絶対に見逃せない! 連載1000話キャンペーンでガシャもお得に
4人のプロデューサーさんの『ONE PIECE』愛が溢れるトークはいかがでしたか? プレイヤーの皆さんも、まだ遊んだことがない皆さんも『トレクル』『サウスト』『バウンティ』『ボン!ボン!ジャーニー!!』でお気に入りのキャラクターを見つけ、感動したストーリーを追体験してみてくださいね。
最後に、『ONE PIECE』連載1000話を記念した各タイトル内のキャンペーンをご紹介!
『ONE PIECE トレジャークルーズ』
『トレクル』ではイーストブルー編をフィーチャーしたイベントを開催。ヨシPさんのお話にも出てきた「くそお世話になりました!!!」のシーンのサンジが出る「伝説の始まり 麦わらの一味スゴフェス!!」は、期間中10連ガシャが1回無料です。さらに、メインストーリーのクリア報酬で、「虹の宝石」10個がプレゼントされます(すでにクリア済の方はログインで受取可能)。一部のクエストでは消費スタミナが半分になるため、新規プレイヤーも始めやすいイベントになっています。
『ONE PIECE サウザンドストーム』
『サウスト』ではホールケーキアイランド編のイベントが復刻。ビッグ・マム、カタクリ、クラッカー、ペロスペロー、プリンの獲得・育成が可能になっており、11連の無料ガシャも用意されています。特に、演出とテンポ感にこだわって制作したというカタクリの技「斬・切餅(ザンギリモチ)」には要注目です!
『ONE PIECE バウンティラッシュ』
『バウンティ』ではマリンフォード編の頂上戦争を再現し、三大将の赤犬・青雉・黄猿と戦うと豪華なアイテムがゲットできるボスバトルを開催します。さらに1000話キャンペーン中は10連ガシャが1回無料になり、ログイン報酬で育成アイテムの「星4クリスタルかけら」を40個ゲットできます。
『ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!』
『ボン!ボン!ジャーニー!!』では原作でも盛り上がったエニエス・ロビー編のキャラクターをフィーチャー! また、エリアのステージクリア報酬が2倍になり、ログインボーナスで星4のニコ・オルビアと星3のニコ・ロビンが仲間にできる上に、虹の真珠1000個ゲットできます。
※各キャンペーンの内容は予告なく変更する場合がございます。
※イベント内容・期間の詳細は各アプリ内をご確認ください。
4タイトルが連動したTwitterキャンペーンと配信もチェック!
それぞれのタイトル内キャンペーンだけではなく、連載1000話キャンペーンでは4タイトル合同企画も始動中!
4タイトル連動のリツイートキャンペーンを開催中! リツイート総数によりゲームアプリ内でもらえる報酬がUPします。最大の21000RTを達成すると、各タイトルで10連ガシャ1回相当のアイテムが配布されるので、ぜひRTしてくださいね。
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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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※画面は開発中のものです
取材・文/鈴木 雅矩
1986年生まれのライター。ファミコン時代からゲームを遊び、今も毎日欠かさずコントローラーを握っている。