バンダイナムコエンターテインメントでは、例年、社員向けのファミリーイベントを行っています。2020年度はコロナ禍という状況を踏まえ、2021年3月20日に『BNEオンライン感謝祭』を実施。はたしてどんなイベントになったのか、ファミリーイベントを主催する、社内の有志で結成された社友会メンバーに話を伺いました。
川元 駿
ビジネス戦略室 マーケティング推進部 プロモーション3課
清水 こころ
アジア事業ディビジョン パブリッシング部 セールスプロモーション課
喜多 礼奈
ビジネス戦略室 プロダクト戦略部 顧客推進課
閑野 里奈
ビジネス戦略室 第3IP事業ディビジョン ニュービジネスプロダクション クロスメディア課
「コロナ禍でも楽しい思い出を」。オンラインイベントを企画・開催した理由
――今回『BNEオンライン感謝祭』を開催するに至った経緯を教えてください。
清水:バンダイナムコエンターテインメントでは、これまで毎年ファミリーイベントを開催していました。社員本人とそのご家族を対象としたイベントで、昨年度は1,000人ほどの方々がバンダイナムコエンターテインメントのオフィスに集まりました。さまざまな催しを通して、社員が普段どういう会社で働いているのかをご家族に知ってもらい、楽しんでいただいていました。
――なるほど。そんな大規模なイベントだったのですね。
清水:はい。しかし今年度はコロナ禍ということもあり、1,000人以上が一堂に会するというのは難しいと判断しました。ただ、去年1年間の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、皆さん旅行も行けず、好きなこともできず、我慢の1年でした。そんななかでも皆さんの心の中に「会社で楽しいイベントがあった」という思い出を残せればと思い、オンラインでの開催を企画しました。
――オンライン開催の企画提案について、社友会の他のメンバーの反応はいかがでしたか?
清水:メンバー共通のプロジェクトの目的が、社員の皆さんが「この会社で働いて良かった」と思ってもらうことなので「社員の皆さんとそのご家族に喜んでいただけるなら、ぜひやりたい」ということになりました。
初のオンライン開催を彩った、バラエティ豊かなイベントの数々
――初のオンライン開催となりましたが、どのようなイベントを実施されたのでしょうか?
喜多:私が担当したのは、オンラインでレシピを紹介する料理教室のような企画です。料理研究家の方をお招きし、ひとり暮らしの若手社員でも簡単にできるようなレシピをご提案いただいて、その料理を実際に作る様子を配信しました。
清水:私は動画クリエイターとしても話題の「マジシャン先生」 をお呼びしたマジックショーと、海外限定で販売されているパックマンのプラモデルを組み立てるというコーナーを担当しました。当日のイベントのゲストMCの方にプラモデルを組み立てていただき、オンラインでのコメント欄でも盛り上がりました!
閑野:私は、例年のファミリーイベントでも大人気の企画であるお菓子づくり教室を担当しました。いつもと同じく親子でお菓子を作るのを前提としながら、皆さんのご自宅にドーナツとデコレーションの材料を前もってお送りするかたちで開催いたしました。そのドーナツを使って、アーモンドを耳に見立てたり、チョコペンで顔を描いたりして、ブタさんやウサギちゃんのような動物のデコレーションを行いました。イベント後、「実際に作ってみました」という連絡もあり嬉しかったです!
閑野:ほかにも、バンダイナムコエンターテインメントでは初となる川柳大会も開催しました。事前に社員から川柳を募集して社内で公開投票を行ない、その入賞作品をオンライン感謝祭で結果発表をしました。一般の社員だけではなく、審査員として役員も巻き込んだ大きな企画となりました。いろんな川柳が寄せられて面白かったですね。
川元:お父さんの哀愁漂う「家庭でも フリーアドレス 席がない」という川柳が印象に残っていますね(笑)。
閑野:川柳大会実施の根底にあるのは、コロナ禍で皆さんのいろいろな思うところを作品にして楽しく共有することで、この状況を乗り切りたいという考えでした。楽しんでいただけたようで安心しています。
社員同士の連携を強め、業務とプライベートの充実をお手伝いしたい
――オフラインにはない、オンラインイベントならではの、工夫や苦労はありましたか?
喜多:私にとって初めての生放送だったので、そこに苦労しました。普段の業務(家庭用製品のユーザーサポート)で触れないようなことだったので、とても貴重な体験になりました。
清水:イベントを楽しむために各自で買い物に行く必要がないよう、当日に使用するものを自宅に事前に配送してしまうという工夫をしました。社内で個人情報を取得するために個人情報保護事務局を通すという大変さはありましたね。
――イベントの感想や、開催したことで見えてきた好影響はありましたか?
清水:男性社員からは「奥さんと子どもに喜んでもらえた」「家族サービスの一貫として役立った」という感想を聞くことができました。これはオンラインイベントに限ったことではないですが、ご家族の会社への理解が深まることで、働きやすくなるという好影響がありました。
閑野:お子さんと一緒に参加した先輩からは「オンライン感謝祭がきっかけで会話が生まれた」、「感謝祭の後、周囲の人との共通の話題になった」という感想もありました。
――過去に開催されていたファミリーイベントや今回のオンライン感謝祭のような社内イベントの開催について、どのような意義を感じていますか?
川元:バンダイナムコエンターテインメントは世の中へエンタメをお届けする会社ですし、私自身、自分から能動的に楽しむ志がないと、仕事を通してお客さまを楽しませることはできないと思っています。こうした社内イベントを企画したり、そこに参加したりすることも、エンタメ事業に関わるうえでは絶対にプラスの経験になるはずです。
また、社友会としては社内に留まらず、バンダイナムコグループ間の連携を強めるお手伝いをしながら、社員の皆さんの業務もプライベートも充実させる活動ができればと思っています。
過去にオフラインで開催されたファミリーイベントに関する記事はこちら!
取材後記
仕事もプライベートも“アソビ”心を忘れないバンダイナムコエンターテインメントならではの取り組みをご紹介しました。なによりもイベントを企画運営している社友会メンバー自らが楽しんでいることが印象的でした。社友会メンバーが楽しんでいるからこそ社員も楽しめるのではないでしょうか。
取材・文/神田 桂一
フリーライター・編集者。関西学院大学法学部卒。一般企業勤務から、週刊誌「FLASH」の記者に。その後、ドワンゴ「ニコニコニュース」編集部などを経てフリー。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX』(共に、菊池良と共著/宝島社)。