バンダイナムコエンターテインメントは、最新デジタル技術に対応する配信スタジオ「MIRAIKEN studio」を2021年5月に設立しました。オープニングセレモニーにはヒャダインさんや金澤朋子さん、SUGIZOさんなど豪華ゲストも登場! 新スタジオの魅力をたっぷりと紹介します。
2020年から起きている新型コロナウイルスの感染拡大により、リアルイベントは縮小傾向にあります。ライブや展示会などファンの皆さまが楽しめる機会が減り、寂しく感じている方も多いのではないでしょうか。
バンダイナムコエンターテインメントはファンの皆さまの期待に応えるべく、オンライン博覧会『ASOBISTORE EXPO』やオンラインフェス『ASOBINOTES ONLINE FEST』など、グループの最先端技術を駆使した新たなオンライン体験を提供してきました。
はじめは手探り状態で実施していたオンラインイベントでしたが、繰り返す中でノウハウを蓄積し、さらなる驚きや楽しさを提供できるようデジタル対応の強化を続けています。
その試みのなかで生まれたのが、バンダイナムコエンターテインメント本社に設けられた最先端スタジオ「MIRAIKEN studio」です。
デジタルとリアルの垣根を超える MIRAIKEN studioとは?
MIRAIKEN studioを一言で表現するならば「デジタルとリアルの垣根を超えるスタジオ」です。
リアルタイムモーションキャプチャ技術で2次元のキャラクターと一緒にトーク番組を収録できたり、アーティストのダンスや演奏を3DCGに即時合成できたりと、最新鋭のデジタル配信環境を備えています!
さらにAスタジオのステージには床と壁面全体に高画質LEDモニターが設置され、映像を流しながらライブも可能。
バックヤードに目をやると、クレーン付きの大きなカメラや、機材をつなぐ数百本のケーブルが見え、映像を管理するブースには数えきれないほどの配信機材が設置されました。
想像を現実に、2次元を3次元に融合させた MIRAIKEN studioオープニングセレモニー
最新鋭の配信設備を備えた MIRAIKEN studioではどのような配信が可能なのでしょうか。スタジオ開設当日に行われたオープニングセレモニーから、その近未来の配信のカタチをご紹介します。
MPLUSPLUS×パックマンの次元を超えるパフォーマンス
セレモニーのオープニングを飾ったのは、デジタル技術を用いた未来型ライブパフォーマンスを行う「MPLUSPLUS(エムプラスプラス)」と世界中で愛され続けるバンダイナムコエンターテインメントが誇る代表作の1つ、『パックマン』のコラボステージでした。
光を発するサイバースーツに身を包んだパフォーマーがステージに登場すると、その動きに合わせてLEDモニターに仮想空間が登場。
パフォーマーは仮想空間に生み出された『パックマン』のメイズ(迷路)に迷い込み、パックマンとゴーストが映し出された箱とともに映像空間を移動していきます。
パフォーマーはその後も、光のグリッドの中や研究所の中を走ったり、巨大なパックマンに追いかけられたりと、次々移り変わる舞台で奮闘します。
華やかな演出に圧倒されているうちに、ステージはあっという間に終演へ。リアルとデジタルを行き来するパフォーマンスは終始驚きの連続で、ステージ上で演じられているとは思えない演目に息を呑みました。
金澤朋子さん&天海春香さんがJuice=Juice「ポップミュージック」を踊る
オープニングアクトに続いて行われたのは、Bスタジオで行われたヒャダインさんと金澤朋子さん(Juice=Juice)のトークセッションです。
スタジオにはなんと「アイドルマスター」の765プロダクションから天海春香が登場し、「アイドルマスター」シリーズの大ファンだという金澤さんを驚かせました。
春香さんは、Juice=Juiceの人気楽曲「ポップミュージック」の振り付けに挑戦したり、ヒャダインさん金澤さんの二人と寸劇を繰り広げたりと大活躍。最後はヒャダインさんに新曲制作をお願いしてスタジオを後にしました。
この放送を可能にしたのは、リアルタイムモーションキャプチャを使ったAR技術です。まるでキャラクターがその場にいるような配信ができてしまうので、リアルアイドルと2次元アイドルが一緒にパフォーマンスする、なんて未来も実現するかもしれません!
オープニングセレモニーはまだまだ続きます。
AR配信に続いては、VRやARを進化させた「xR(現実世界には存在しないものや情報を、表現・体験できるVR、AR、MRなどの技術の総称)」を使ったパフォーマンス。この技術を使えば、仮想世界と現実世界を融合して、新たなエンタメ体験を作り出すことができます。
世界チャンピオンダンサーのKITEさんとMADOKAさんや、ミュージシャンのSUGIZOさんが、それぞれの表現力とxR技術を融合させ、バーチャル世界のなかで圧倒的なステージングを披露してくれました。
KITEさん、MADOKAさんが広大な仮想空間でパフォーマンス
まずはKITEさんとMADOKAさんのダンスアクトから。スタジオのLEDスクリーンに流れる映像の中でパフォーマンスが繰り広げられます。
スタジオから見ていても息を飲むような妙技の連続に加え、配信画面では広大な仮想世界で踊っている演出に。まさにデジタル×リアルを体現した瞬間といえるのではないでしょうか。
宇宙映像とガンダムとを融合した空間でSUGIZOさんがパフォーマンス
続いてパフォーマンスのトリを務めるSUGIZOさんのxR配信もスタート。機動戦士Zガンダム後期OP「水の星へ愛をこめて」のギター演奏と、機動戦士ガンダム40周年テーマ曲「THE BEYOND」のバイオリン演奏を披露してくれました。
SUGIZOさんの背後には夜明け前の山脈が広がり、宙に浮かぶステージで演奏が始まります。演奏中には宇宙から撮影した地球の姿や、背後に大迫力のガンダムが登場するシーンも。モビルスーツの足元に小さく見えるSUGIZOさんの姿から、ガンダムの巨大なスケール感が伝わりました。
まるでスタジアムや屋外ステージにいるようなxR空間は「圧巻」のひとこと。時を超え、場所を超え、さまざまな空間でパフォーマンスができるので、日本にいながら世界各国のステージにも出演できてしまいます。これからどんな想像が現実になっていくのか、今から妄想が止まりません。
宮河社長と出演者たちが語る MIRAIKEN studioの可能性
宮河社長が登場! 明かされた“設立の背景”と“今後の構想”
セレモニー終盤にはバンダイナムコエンターテインメントの宮河恭夫社長もステージに登場。スタジオが生まれた背景や今後の構想を語りました。
スタジオが生まれた背景について宮河社長は「感染拡大で社会は大きく変化し、バンダイナムコエンターテインメントも対応に追われました。その中で感じたことは『エンタメやIP(知的財産)は人々の心を満たす』こと。2020年に我々は150本以上の配信を行い、事業の軸になると確信しています。これらの背景から、次世代の感動体験をつくる共創の場としてMIRAIKEN studioを設立したのです」と説明しました。
さらに「新スタジオは我々にとって“おもちゃ箱”のような存在です。本日のステージを見て、想像以上のものができたと満足しています。今後は、アーティストやクリエイターの皆様のアイデアをもとに、次世代エンタメの発信基地として活用していきたい」と意気込みを語りました。
出演者も一様に驚きの感想。溢れ出した未来のエンタメのアイデア
宮河社長に続き、出演者の方々からも続々と感想が寄せられました。
ヒャダインさん「パフォーマンスをモニターで見ると、想像の斜め上のことが次々と起きていました。特にすごかったのはスケール感。ステージの広さからは想像できない空間の広がりが生まれています」
金澤朋子さん「次元の壁を超えて天海春香さんと共演ができ、夢のようでした。これからは他の推しキャラとも交流してみたい!」
SUGIZOさん「僕は小さな頃から宇宙・ガンダムのフェチなので、今回のパフォーマンスで子供の頃の夢が叶いました」
KITEさん・MADOKAさん「LEDの床面も踊りやすく、グリーンバックに比べてダンスの位置取りもしやすかった。将来的にはファミスタやガンダムたちと一緒に踊ってみたい!」と皆さん驚きとともに、無限に広がる可能性に思いを馳せていました。
MIRAIKEN studioではその他にも「アイドルマスターシンデレラガールズ NEXT LIVE」の発表会や、「電音部 ベストアルバム発売記念 オンラインDJイベント」などが開催されました。
これからも、さまざまなイベントが企画されています。今後はますます、ファンの皆様に驚きや感動を与えられる機会が増えていくはず!
まだ生まれたばかりのMIRAIKEN studioですが、皆様の夢を叶える配信を企画しています。
MIRAIKEN studio設立のキーパーソンへのインタビューはこちらから!
設立のキーパーソンに聞く、最新技術の粋を集めた次世代配信スタジオ「MIRAIKEN studio」が目指す未来
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JAXAの制度により宇宙映像提供:三井物産株式会社